死に直面した場合

幸い(なのかわからんが)、自分は自殺願望や希死念慮と無縁な人生を送ってきたと自覚があるし、今もそうなんだけど、自分が死に直面した場合にどういう行動をするのか、たまに想像することがある。

グラスを床に落とした場合に似てるんじゃないかとか思ったことはある。普段はグラスを床に落とさないように取り扱うわけだけど、手を滑らしたり、何かにぶつけたりして、手からこぼしてしまう。グラスが落下するのが見える。手を動かしてみるが、手が追い付かない。届かないとわかれば、もう成すすべはない。手を引き、耳を塞ぎ目を瞑る。大した音でもないし、破片はそれほど飛び散るわけでもないのに。あ、ガシャーン。みたいな。

死に直面した場合、どこかの時点であきらめるのが想像できる。でも、あきらめたら本当に終わりだという考えもよぎる。

一休宗純

臨終に際し、「死にとうない」と述べた

と。その瞬間、自分は「死にとうない」と言えるんだろうかな。