「簡単ですよね?」を「挑発」とは受け取らないようにしてます

SIに限らず、「技術的な客商売」をやっていると、時として打合せの時に「簡単ですよね」という「挑発」を受けることがある。
「簡単ですよね」という挑発 | おごちゃんの雑文

あるあるw

自分が仕事してる中でよく言われるのが「できますよね?」っていう言葉で、それに対して安易に『できます』と答えるな!っていうのはSE稼業の基本中の基本中の基本。新入社員研修で、名刺交換のお作法の次くらいに叩き込まれるはずです。いわゆる「持ち帰り検討します!」。コレばっかりじゃ、打ち合わせなんて一つも進まないんだけどねー。
で、個人的に便利でよく使ってるのが、「技術的にはできます」。技術的には問題ない。論理的には可能です。でも実装やらなんやらは必要です。時間はかかります。工数はかかります。さて、どうします?どこまでやります?…などと、メニューを提示するわけです。

ただし、これは自分で本当に実現可能だと思わないと使っちゃいけない。

技術的に可能だと思わない場合は、逆に「すぐには思い付かないんですが、アイデアあります?」と問い返す。その反応には2通りあって、「こっちからこのデータを取ってきて…」などと実現可能な案を示される場合と、「それはあなたが考えることでしょ」と突き放される場合がある。前者からは真摯にアイデアを受け取り、後者には「検討に時間をください」と答え、1週間後に「検討しましたが、難しいです」などと返したりする。検討してるような素振りが重要。正直な話、後者の「できますよね?」こそハッタリの挑発でしかないので、最終的には面倒な奴らは上司に対応させる(ということにして、無視)。

絶対に、前者の「できますよね」を挑発と受け取らないこと。これこそ、技術力がない上にヒアリング能力も低い、頭がわるい、国語の成績が悪い、いらない子非コミュ、しねばいいのになどなど、ありとあらゆる罵倒を受けることになる。アイデアなんてものは誰が出しても良い。顧客が出したアイデアをがしがし取り込んでいくのは、めちゃくちゃ重要です。

確かに「簡単ですよね」は挑発の場合が多いけど、もしかして相手は自分にはない「簡単な実現方法」を持っているかもしれない。おごちゃんの言う通り、こちらの懸念を伝え、それでもなお「簡単」という人がいるなら、その案を乞うこと。

ということで、個人的には「挑発」とは受け取らないようにしてます。とりあえず、はね。

…まぁ、帰ってから愚痴ることは多いですけど!