「次の文章を読み、以下の8つの問いに答えよ」解答編

次の文章を読み、以下の8つの問いに答えよ。 - @katzchang.contextsの、解答例と蛇足です。

1.「読解力」と同じ意味で使われる単語を答えよ。

「国語力」
比較的簡単な問題で、解いてほしいレベル。

2.「(A)「大人の言葉」に触れる回数を増やすのが対策となる」について、筆者がこの対策が有効だと考えている理由を述べよ。

「単語力を増やすことができるため」
この問題は、かなりひねくれてる。優秀な論説文であるほど、対策とその理由が近くに書いてあるので、出題の難易度が下がりがちになるため、下線部は前半部に引き、離れた後半部に答えが書いてあるような箇所を探した結果、これくらいしか思い付かなかった。

3.「(B)私は「小説文」の指導は正直苦手で、「論説文」を指導するほうが得意だ」とあるが、論説文を指導する方が得意である理由が記されている箇所を示せ。

「設問条件がわりとカッチリしている」または「設問が「多様な解釈」を許さないつくりになっていることが多い」。
「カッチリ」の言い換えが「多様な解釈を許さない」なので、どちらでもいい。「カッチリしているとはどういう状態か」という出題だと難易度は低くなりそう。

4.読解力に乏しい生徒への対策として筆者が有効であると考えているものを、具体的に2つ述べよ。
  • 星新一」あたりを買い与えて「一日に一作品ずつ読め」と指導する
  • 読解問題を一日に一題ずつ別課題で解かせる

この問題は、意図的に下線を避けた。下線を与えると、次の文章に答えが書いてあることが多いので、あえて絞らせないようにしてみた。

5.「(C)受験国語の慣例」と近い用法で使われている単語を示せ。

「道徳律」
これは出題文に悩んで、「近い用法」っていう曖昧な出題に落としてしまった。愚問。

6.専修大学付属高校の入試問題について、筆者が「(D)指導が手に負えない」としている理由を述べよ。

「一つの設問に対して常に複数の解答が想定できるなど、出題の意図がわかりにくいため」
重要なのは「出題が意図不明」。10字以内で述べよ、ならこの部分は外せない。

7.筆者は、現代文の授業は何のためにあると考えているのか、30字以内で述べよ。

「日本語の文章の読めない人に読解力を身に付けさせるため」(26字)
問題作成当初は2番目の問いだったが、その順番だとあまりにも簡単に絞れてしまうので、総論として最後の方の問題のフリをしてみた。

8.文章全体について、100文字以内で要約せよ。

「現代文の授業は読解力がない人のためだ。単語力を上げ、受験国語特有の道徳律に従えば成績は上がるが、やっぱり駄目な人もいる。それにしても専修大学付属高校は意味不明なので何とかすべき。」(89字)
問い7の答えに加え、「対策次第で何とかなる」というのが重要。余った字数は、段落を適当に拾ってだせばいい。
「別問題なので省く」「まあ愚問のことは措いて。」などの部分、基本的には筆者の意図を尊重して省くべきだと思うけど、省くことも出来るのにあえて記しているっていうのもまた筆者の意図ではある。ということで、専修大付属高校のエピソードは欠かせない。