最適化は後から考慮する…といっても

事前に最適なアルゴリズムなり実装なりが判っている部分は、それを採用すればよいです。
でも、現実に転がっている大抵の問題は

  • betterではあるがbestかは判らない。
    • それ以上に適した方法がないことの証明が難しい。つまり、あっちのやり方よりも適していることが判るが、最適かどうかは判らない。
  • 直感的にはbetterな方法がありそうだが、検討が必要。
    • 検討には時間が掛かる場合がある。その検討時間に見合った効率向上が望めるのか。
  • 環境要素によって、betterな方法が違う。
    • 腐るほどメモリがあれば、事前に計算しといてリアルタイムの計算を省略したり。ある程度以降はチューニングの領域だと思っている*1

などの状況で解決策をとっていかなきゃならんわけで、ほとんどの状況では「最適化」、ってか「効率化」の方がより正しいけど、その検討は難しいと考えています。
だからと言って、効率がよくなさそうだけど取り敢えず走り出すってのも後々に問題を先延ばしする原因にもなるので、この経営的判断ってか匙加減が難しいところだとは思いますが。検討するメンバーの能力にもよるし。
前の日記の表現だとちょっと誤解されるかも…と思い出しまして、自意識過剰に念のため。

*1:津波予測は速報性を重視するため、そんな方法を取ってることがあるらしい。スマトラ島沖地震のときに、なんかでやってた。コレも計算速度が向上すれば、リアルタイム計算の方が精度の面で優れていると想像。