オブジェクトとは

オブジェクト

In all other languages we've considered [Fortran, Algol60, Lisp, APL, Cobol, Pascal], a program consists of passive data-objects on the one hand and the executable program that manipulates these passive objects on the other. Object-oriented programs replace this bipartite structure with a homogeneous one: they consist of a set of data systems, each of which is capable of operating on itself.
- David Gelernter and Suresh J Jag
Io プログラミングガイド - オブジェクト

オブジェクト

今まで考案された全ての言語 - Fortran, Algol60, Lisp, APL, Cobol, Pascal - では、プログラムは一方に受動的なデータオブジェクトを持ち、もう一方にそれを操作する実行可能なプログラムを持つ構造だった。この二部構成を同質に塗り替え?、それぞれが自身で操作できるデータ系の集合で構成したのが、オブジェクト指向プログラムである。
- David Gelernter and Suresh J Jag

多分、Programming Linguisticsという本による。1990年の話。David Gelernterさんはwikipedia:Lindaの開発者らしく、上の文章でも並列計算というか、エージェント指向っぽい雰囲気がある。

データベースを含むシステムでは、プログラム同士ではデータベースを共有するが、その操作は共有しない。つまり、データベースを介す時点でデータは自身を操作できないデータとなる。これこそが「インピーダンスミスマッチ」だね。「O/Rマッピングの役割とメリット:Hibernateで理解するO/Rマッピング(1) - @IT」とかの説明が腑に落ちない理由がわかった。データ定義でしかないbeanとDBテーブルのマッピングで、インピーダンスミスマッチなんて起こらないし、マッピング用ライブラリの使いやすさはあっても、大した問題じゃない。bean界にはインピーダンスミスマッチは存在しない。

ところで、「この二部構成を同質に塗り替え」の部分があやしい。んー、a homogeneous oneのニュアンスがつかめない。