わからないのに出来るって言うな!

使い回しの提案が目立つ「できます」と簡単に言うな | 日経 xTECH(クロステック)という記事がブクマで散々だけど、それほど変なことを言ってるとは思わないよという話。

RFP(的な何か)の内容がどうだったかはわからないけど、とにかく、彼は「ウチに沿った提案をしてくれ」と依頼し、出てきたのが既存パッケージの資料だった。ここまでは「ウチに沿った」を無視されただけで、まだ良い(やる気の無さがにじみ出てる点で)。

問題は次のアレだ。「技術力があるので、出来ます」。やる気が無いのかあるのか、どっちなんだよ!って、俺なら思う。「ウチに沿った」を無視するような相手をしてまともなシステムを構築させるには、どんな要件定義を与えてあげればいいんだろか。それを技術力でカバーするの?ごめんなさい、よくわかりません。

ちなみに、「使い回しをやめろ」は提案書の使い回しをやめろってことで、システムを使い回すなとは書いてないので。

で、プリセールスにどこまで割くかは経営戦略の一つで、一概には言えないけど、特に初期ではヒアリングを重ねるほど見積もりミスのリスクが減るのは確かで、開発側にも大きなメリットがある。どーせ見積もりの検討だけでもそれなりに経費食ってるはずだし、カフェで食事する位でやってやれよと思うのもわかる。現場を見ない営業さんを信用できる?

外部の企業に自分ところの社内調整までやれってのは無理はあるっていう意見には全く同意するけど、それ以外はどこで仕切るかの問題だし、「わからないのに出来るって言うな!」っていう意見には、激しく賛同します。

当てのない「出来ます」で困るのは、ユーザと開発者ですからね。

追記

顧客側の検討が絶対的に足りないとしたら、それを先ず指摘して、業務分析から始める旨を提案をするのが誠実かな。それで納得してもらえなければ、ご縁がなかったということで。ズレた提案は問題外だし、逆に「RFPは顧客が作るもの、要件定義は顧客が作るもの!」で押し通しても、話は進まない。

卓上の理想論かも知れないけどね。