ウォーターフォール界で生きるということ

2007年9月のエントリ。荒れた案件でもがいてた、当時の様子が伝わります。以前「下請けの原則 - @katzchang.contexts」を書いて、若干反応を頂けたのを覚えてるけど、ベースとなる記憶はこの辺にあることは確かです。

今の案件は順風とは言えないまでも、流石にここまでは荒れてないので、まだ大丈夫。今振り返ると、当時はどうすべきだったかというか、「どうすべき」というより「どう動けたか」というか、もう少し考えられることはあったかどうなのか。

2008年も末なので今年を振り返る…どころか去年まで振り返ってますが、気にしなーい。

本文

  • 俺には理解不能な仕様書だったパターン
    • うごかねぇだろ、それ
      • 具体的な指摘ができるから、指摘して返答待ち、これは割とモメない
        • 指摘が多いのに期間がなくなると「サポートお願いします」とか
          • 一度手を出すと完全に巻き込まれる
          • 手を出さなくてもサービス開始が遅れて、結局巻き込まれる
    • 曖昧だろ、それ
      • 設計者のわかるところは詳細な説明があり、わからないところは曖昧だったりするパターン
        • どこが十分な部分でどこが不十分かは、要件を見る、強烈に推論する位しかなさそう
          • 要件が見れればまだマシで、多くの場合に要件定義書がなかったり
          • っておいおい、俺はレビュアーかっての
        • DB仕様が出来てるわりに「承認ボタン押下により、納品書発行を承認する」だけ書いてあったり
          • 少量なら「…とありますが、○○に××を入れればいいですか?」等と解決策を検討した上で確認できるが、多量なら「…とありますが、もう少し具体的にお願いします」と書いて数こなすしかない
            • 「それでわからないのは貴方のスキル不足です」というパルプンテ
      • 全体的に曖昧なパターン
        • 「じゃぁどんな仕様書でお願いすれば実装できますか?」というパルプンテ
    • なぜか既に見積もり済み、という業界七不思議の一つ
      • 自社に仕様書付き返す根性がない
      • ついでに期間もない
  • 事後で判明した問題点は、原因分析の段階でどうしても政治闘争になる
    • 「だって仕様書にそう書いてあるじゃないですか」
    • 「だって仕様書に書いてないじゃないですか」
      • 「なぜ実装の前にQ&A票出さなかったんですか?」というパルプンテ
    • 「それは環境の問題です」
      • 「それも含めて貴方がたの仕事でしょう」というパルプンテ
        • また契約が「○○システム一式」とかで、喧嘩のしようがなかったり
        • また営業が「契約上は詳細設計以降ですが、出来るだけ協力させて頂きますよ」と言ったとか言わないとか
    • ってか、バグレポート出さないでクレームだけ出される場合とか
      • 「バグレポート出してください」で放置すればいいんだけど、関係は確実に悪化

まとめ

  1. 問題は納品まで積み残すな。即ち積み残しそうな問題には触れるな。
  2. 事後の政治闘争は徹底的にやれ。どうせ血を見るんだ。
  3. 元請のMPを舐めたらあかん。底かと思えばまだ底じゃない。