スターロジックは人月から脱却できているか?(反語)

微妙に乗り遅れ人生ですが。

「1タスクあたり8万円の明瞭な価格体系でシステムを構築する。そして要件はユーザーが決める」
(中略)
「人月はSI業界の問題の根源。もう二度と人月商売はしない」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070719/277909/

「1タスク8万円」って言い換えれば「1タスク2人日」と同じわけで、結局は人月商売と変わらない…ような気がするんです。と思ってまとめようと思ったけど、やっぱり文章まとめるの苦手なのでメモ程度に。人月商売の功罪よりも切実な問題だよ…。
で、理想的な人月からの脱却としては、そのタスクがシステム化されることで利用者の作業量がどれだけ減ったか、ユーザの稼動がどれだけ減る見込みかを元にシステムの価値を算出するのが筋かなぁと思うけど、それにはユーザ側の全面的な協力も必要だし、正のインセンティブ形成は難しそう。価値算出の交渉が始まった途端に「そんなに効率化できなかった」なんて言うお客様もいるだろうし。そんな曖昧なユーザ都合の部分を出来るだけ排除したのが人月商売だし、でも人月は人月でユーザからすれば「曖昧なシステム屋都合の部分」だし、どちらにしても難しい。折衷案で行くか、全く別の価値判断で行くか。答えは難しい。難しい。
それでも、スターロジックの「功」は要件定義の定型化・単純化に成功した点、価格が明快さと極端な安価さ。構築期間も短いだろうし。画面にもよるけど、うちなら5画面で1〜2人月くらいかなぁ。20倍かぁ…。やばいなぁ…。

追加:
あー、実作業工数=人月とするかしないか、そんなとこなのかな。羽生さんの過去の記事で

基本的にうちの人月単価は異様に高いです。
id:habuakihiro:20060726:1153922216

とあるし、もしかして8万円=2人日どころじゃない?!やっばいなぁ…。