SI屋はユーザに対して、お手伝い以上は出来ないんじゃないか

企業IT動向調査2006(PDF/Adobe Acrobat)という調査結果を読んで。ちょっと古い資料だけど。
ユーザはSIerに対して提案能力を期待しているようだが、それってコンサルしてくれってことじゃないか…。

「SI屋は受動的だ」って言っても、要件定義のベースとなる要望はユーザが持ってるものって前提なわけで。ユーザが積極的に動かなければ、彼らの仕事は変えられない。SI屋にはそのお手伝い以上のことは、なかなか出来ない。SI屋が本当に主体的に動いて上手くいく、つまり儲かるくらいなら、そんな上手い商売は自分がやってればいい。でもそれはしない。これがWEB屋やパッケージ屋と根本的に異なる部分だ。

あー、この流れでSI屋はSaaSに走っちゃうんだろか。でもSaaSで上手くいく位なら、パッケージソフトでも上手くいってる筈な気が…。ってか、SaaSって何なんだろか。納品物が違うってこと?それともアウトソース?

まぁとにかく、そういうことも含め、SI屋はシステム構築の手法自体を先ずユーザに説明できるようになんなきゃ駄目だろうなと思った。構築手順、要件定義とは何かから、ユーザ側の受け入れ検査はどうすればいいのか。等など。

SI屋が出来るのは何か、SI屋が出来ないのは何か、ユーザがやらなければならないことは何か。実は、これらは個別の話し合いで自ずと決まるものじゃなく、まずSI屋が提示しなきゃならんもんじゃないのか。これこそ、まずSI屋が提案するものじゃないか。