スーツとギークが対立する理由

ギークは新しい技術に目がないが、スーツは枯れた技術が大好きだから。

考察(蛇足)

スーツはシステムを作らない人ということで、特にマネージャを指すと考える。ギークはシステムを作る人とする。直接部門と間接部門。*1

で、スーツの主戦場であるマネージメントでは、新技術の導入に伴う危険性を無視できない。学習コストがかかる割に、生産性が高くなるかどうかわかんない。むしろ低くなるかもしれない。要件定義方法や設計論などが影響を受け、マイルストーンが根底から覆されるかもしれない。その場合は生産性の評価が出来なくなり、その仕事が上手く行ってるのか行ってないのかが全く判断できなくなってしまう。もちろん、ソースコードの作りは今までにないものになるかもしれないし、そうなると継続的な開発や保守に支障を来たすことを知っている。

一方でギークは、既存の技術には必ず改善の余地があることを知っており、また既存の技術はその内に使い物にならなくなる可能性があることも知っている。だから、常に新しいアイデアを探し、試し、議論し、ときには強迫観念にも駆られつつ、実用に耐えられるかを判断する。実際にプライベートなプロジェクトに適用してみる人もいるだろう。そんな中で、既存技術を越える新しい技術を発見することもあり、生産性が上がるだろうことを核心している。

よーするに、スーツは保守的でギークは革新的なわけだ。

さて、このギャップをどう埋める?

…ん?うちのマネージャは新技術に目がない?新しいフレームワークを導入しよう、生産性が上がる、と言っている?そりゃ、何も知らないだけじゃなく?

*1:そういえば、要件定義はマネージャの仕事だって記事がどこかにあったような気がするけど、俺はギークさんの仕事だと思うけどね。モデルの良し悪しで実装の良し悪しからシステムの使い心地まで、すべてが決まる。モデリングに魅力と芸術と哲学を感じない奴はいないだろ。モデリングの範囲やモデルからの開発対象をどう契約するかがマネージャの仕事でしょ。