お仕事のモチベーションは、労力と報酬と将来性

継続して発展できるような仕事だと、現状の報酬が十分じゃなくても期待できるし、将来性が不透明なら「今のうち、稼げるうちに稼いどけ!」ってなるし。そもそも自分が注げるだけの労力で、しかも継続的に可能な範囲内に収まる程度であることが前提条件になる。疲れて働けなくなったら、全部終わっちゃうからね。

で、この3つの枠組みで考えると、下記の事例でも、案外すっきり整理できません?

当時、コンサルティング会社に勤めていた新人の私に、上司は、「稼ごうと思えば、いくらでも稼げる会社です。」と業績給の話を行い、アメを与えてくれました。そして、メチャ、ハードな仕事と、叱咤激励をしながら、私をモチベートしてくれました。少し業績が悪くなると、夜中の2時も3時もまでかかって、「何で、どうして」と業績が悪い理由を突っ込まれていました。その突っ込まれるのが恐怖で、必死に業績アップに努力しました。
2008-09-16

上司は将来性を提示した。ただ、報酬に対する労力の水準が高かったか、もしくは徐々に上げられてしまっていた。だから、労力が付いていかなかった。

結果的には、上司から提示された将来性は嘘だったわけですよ。稼ごうと思っただけで稼げるわけじゃない、深夜まで働いて業績を上げ続けなきゃいけなかったわけですから。「業績を上げれば上げた分だけ、稼げる会社です。」ならわかる。「じゃ、どうやって業績を上げる?どこまで業績を上げられる仕事/業界なの?」とつながるわけですし。

自律性や有能感は将来性、人事評価は報酬に直結する。減給とかは別として、単なる恐怖感や「叱る」で動くほど、みんな子供じゃないと思うんだけどなぁ。

将来性っていう点では、社内に閉じた範囲でしか提示できていない場合が多いけど、本当にそれで十分なの?ってのもある。