豚スペアリブの素朴なシチューは簡単で美味しいから覚えておくべき

じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、パセリ、豚スペアリブ。調味は粒胡椒と塩。これだけ。

あとは、保温性の高い鍋。今回はホーロー鍋を用意したが、小さかったので、後で鉄鍋に入れ替えている。最も向いているのは土鍋だけど、うちにあるのはなぜかバカでかいので、今回は登場しない。

じゃがいもは皮をむく。で、鍋に入れておく。

にんじんは皮をむいて、適当に切っておく。玉ねぎもまた皮をむいて、これも適当に切っておく。で、これも鍋に入れておく。

パセリは葉の部分をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、鍋に入れる。茎の部分も入れるが、茎は食べないことにする。

豚スペアリブは塩をまぶして、これも鍋に入れる。塩は多めでよい。

粒胡椒をそのまま入れて、塩を足す。鍋に入れる順番はこの限りではないので、準備ができたものから投入すればよい。

かぶるくらいに水を入れて、火にかける。沸騰したらそのままグツグツしておくとアクが集まるので、2回くらいとっておく。

ここで味見をして、塩を調整しておく。自信がなければ少なめにしておいたほうが無難っちゃ無難だが、できればここで塩を決めておいたほうが仕上がりの一体感がでる。ここは経験ですね。

で、蓋をして、火を止め、遊びに行く。

夕方帰ったら、火を再び点火し、沸騰したら出来上がり。もし、鍋の蓋を開けて脂の層が浮いていれば、固まっているうちに取っておく。脂はパセリの風味があって美味しいので、冷蔵し、炒め油などに利用すればよい。



で、鍋をそのまま食卓に供する。好みで胡椒やオリーブオイル、バター、サワークリームマスタードなどを添えてもよい。驚くほど美味しい。粒胡椒まで柔らかい。

出来上がりまでの時間は長いが、調理にかかるのは長くて30分程度。写真の材料は4皿分程度だが、10皿分でも手間はそれほどかからない(むくじゃがいもの量が増える程度、ピーラーが大活躍)なので、例えば、友人兄弟家族が子供を連れて遊びに来て〜なんて場面ではちょうど良い。小さい子どもにも人気がある。朝のうち、もしくは前夜に仕込んでおくだけで、帰ってからの仕事が激減する。

肉は豚スペアリブを使ったが、牛肉でも美味しい。スネ、モモ、肩ロース…。鶏肉ならモモぶつ切りとか、手羽先とかを混ぜてもよさそう。

豚バラは避けたほうがよさそう。柔らかくなるまでに時間がかかる。これは経験でしかないんだけど、放置する調理法は赤身を柔らかくするが、脂の塊はあまり溶かさない。多分、脂部分は90度以上とかの高温で煮込まないとダメなんじゃあるまいか?ただしその温度だと、今度は赤身の水分が抜けやすくなるので、温度管理と加熱時間の調整が必要になる。肉部分がパッサパサなダメ豚角煮を食べて、ガッカリしたことがあるだろ?

まぁ、つまり、豚スペアリブは無難なわけですわ。

他、野菜としてセロリを入れても美味しい。プチトマトを入れると具になるし、トマト缶を入れるとトマトシチューになる。他に合いそうなのは、キャベツとか、大根やカブ、下仁田ネギなんかも良さげですね。ローリエなどハーブを足してもよい……が、ついつい「いつも使っています!」という人は、一度入れずに作ってみることをおすすめする。強くおすすめする。料理は、何を足すかよりも何を引くかなのだ。

あと、重要なのは鍋。保温性の高いものを使う。土鍋が安くて手に入りやすいので、なければ一つ買っておくとよいですよ。

おまけ

愛用している、いわゆるI型ピーラー。にんじん等の長物は向こう側に押し出して、じゃがいもや梨などの丸物はナイフのように使う。oxoのは安価で、刃渡りが長くて使いやすいですよ。

OXO 皮むき器 たて型ピーラー

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